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概要

 平成23年3月に金沢大学公衆衛生学教室と志賀町で健康づくりに関する協定を結び、モデル地区の40歳以上のみなさんを対象に食習慣や生活習慣に関する質問票調査と食習慣に関する結果返却など健康に関する事業を進めさせていただいております。平成25年3月には「スーパー予防医学健診」がスタートしました。

1.「プロジェクトS.H.I.P」は何を目指しているの?

図1

 「スーパー予防医学構想」によって糖尿病、循環器疾患、認知症(アルツハイマー病)、リウマチ、アレルギー性疾患などの生活習慣病をはじめとする病気の革新的な予防法を開発し、それを住民のみなさまの健康づくりに役立てることにあります。「スーパー予防医学構想」とは、これまで病院の場にかたよりがちだった健康に関する情報の収集を地域でも行い、なおかつ、生涯を通じて行うことによって、生活習慣病をはじめとする病気に対する予防を行うものです。具体的には、生活環境の改善による病気の予防(1次予防)、病気の早期発見(2次予防)、病気の再発・重症化予防(3次予防)と、遺伝情報を用いる0次予防を実施します。これによって、個人に合わせた病気の予防法であるテイラーメイド型予防が可能となり、病気の罹患率を減少させることが期待できます。

2.「プロジェクト S.H.I.P」ではどんな活動をしているの?

 調査に関するみなさまの同意のもと、生活習慣病などに関する質問票調査および検診を行い、これを住民データベースとします。さらには、みなさまが病院に通院あるいは入院した際の診療情報の提供を受け、病院データベースを作ります。この健康情報および診療情報を結合した健康・疾患(住民-病院)情報に関するデータベースシステムをつくり、金沢大学とつないだネットによって管理し、追跡します。このシステムの充実によって、予防と医療を融合した新しい制度が案出されると同時に革新的予防医学法の世界展開が可能になると考えられます。将来的にはモデル地区を拡大するなどより広く住民のみなさまのためになる活動ができればと考えております。

図2

3.「プロジェクト S.H.I.P」の意味は?

 志賀町の健康推進の向上を図る船出の意味です。美しい海に日本一、世界一を目指すS.H.I.Pの今後の活躍を願って名づけられました。

4. 子どものプロジェクト

1. 研究の目的

 自閉症は早期発見による予防が重要です。特に軽度なケース(自閉傾向)はその発症が増加しているためその必要性はますます高まっています。私たちの研究室では、これまで自閉症スクリーニング質問紙を用いて自閉傾向とアレルギーには共通の要因が存在することを明らかにしてきましたが、その詳細はまだ不明です。本研究ではお子さまの自閉傾向の早期発見のために、アレルギーと生活習慣の情報を加味した新しい指標を開発することを目的としています。さらに、生活習慣と自閉傾向との関係を分析することによって、新しい予防法を開発するとともに、症状の改善方法を考案することを目的としています。

2. 研究の方法

(1) 第Ⅰ期コホートおよびその追跡

 平成25年度における調査およびその後の追跡を行うコホート研究です。平成25年度において3-15歳の約2000人の児を対象に自閉傾向・栄養摂取状態・食生活習慣およびアレルギーに関する調査を実施しました。このデータをもとに栄養摂取状態、食生活習慣に関する項目の自閉傾向およびアレルギーに対する危険度を評価しています。また、自閉傾向およびアレルギーに対する栄養摂取状態・食生活習慣との関連の評価をもとに、改善プログラムを作成することを目指しています。

(1) 第Ⅱ期コホートおよびその追跡(0-5歳児)

 新コホート(0-5歳児)を今後立ち上げます。これまでの調査では、自閉傾向の症状である社会性の障害(対人関係の障害)、コミュニケーションの障害(言語機能の発達障害)、イマジネーションの障害(こだわり行動と興味の偏り)について年齢による影響が極めて大きいため、さらに幼少の時点での調査の必要性が認められるからです。また、自閉傾向の予防には、より早期に介入する必要が生じると考えられるからです。   この調査では栄養摂取状態、食生活習慣、アレルギーなどの調査を行います。これらの調査を解析し、第Ⅰ期コホートおよびその追跡研究の結果と併せて改善プログラムを作成することを目指します。

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